2010年4月24日土曜日

改良された新「環境研究・技術戦略」の図を使ってできること




















改良された新「環境研究・技術戦略」の図を使ってできること

例えば
成人用紙おむつのお話

成人用紙おむつの需要は高齢化社会が進むにつれて益々高くなる
領域⑤(将来に渡って安心して暮らせる社会)

成人用紙おむつは、現在のところ吸水ポリマーを使った非循環型の製品がほとんど
途上国など世界中で使い捨て紙おむつはさらに増加傾向にあり、そのほとんどが焼却もしくは埋め立て処分、家庭ごみから生ゴミ・紙おむつ類を除けば殆どが紙とプラスチック類の乾いたゴミ、
生ゴミはコンポストなど減量化できるなど処理系が確立している、
しかし紙おむつ類はまだ
領域③循環型社会②脱温暖化社会

成人用紙おむつ類には、乳幼児用とは違い、糖尿病の薬、抗生物質など、患者、高齢者が日常服用している化学物質が含まれている場合が多い。このため水処理系で処理する場合、これらの化学物資が水系に流れ出さないように配慮することが必要。
①安全を確保される社会④自然共生社会

このように、高齢化社会の影響の中には
環境研究の一環として取り扱わなければならない課題も多く発生してくることが予想される
そのれゆえに
領域⑤に示した将来に渡って安心して暮らせる社会というビジョンが重要なのだ。

さまざまな課題を分野横断的な視点から分析し
対策や研究を総合的に実施していくためには
常に全体像を把握し、
解決すべき部分に焦点を定めながら研究を行っていく必要がある

森を見て、木を見て、また森を見る。

この繰り返しを
改良された新「環境研究・技術戦略」の図は可能にしてくれる。

また、この俯瞰と集中の作業を繰り返し行うことで
様々な主体とのと協働と連携も生み出せれよう
そうした協働の積み重ねが、
文理融合型の優れた研究をたくさん生み出してくれるのではないだろうか?



将来に渡って安心して暮らせる社会

























新「環境研究・技術戦略」の図の策定にあたっては、安全・安心社会の位置づけをどう考えていくのかについていろいろと議論が交わされ、安全が確保される社会にまとまってきたことが、会議の議事録から読み取れる。
しかし、高齢化社会に対する対応や気候変動の適応策といった、
絶対に起こるとは限らない問題が含まれる課題に対しての位置づけを整理していくためには、不安と安心という人間にとって切っても切れない心理的な視点の位置づけを避けることはできないであろう。

そこで、上図のように、
⑤将来に渡って安心して暮らせる社会
という領域を新たに加えて考えてみた。

将来に渡って安心して暮らせる社会に対応するのは、
元の図の中にある持続可能な社会という概念であるが、
持続可能な社会を組み上げ、
その構成要素としての

①安全が確保される社会
②脱温暖化社会
③循環型社会
④自然共生社会
⑤将来に渡って安心して暮らせる社会

を俯瞰的に見ながら

『新たなことに挑戦しながら学ぶ』という視点を忘れずに
前進することで

活力の維持と相乗密度の向上
さらには社会との協働のとれた
蓄積効果の生じる環境研究・技術戦略が
誕生するのではないだろうか?

これで何とかいけるかな?

追)図を眺めてかんがえていた。

環境技術の開発・研究安全の確保プロセスや議論・情報の公開による社会とのやりとり(将来的な安心な暮らしの確保)という思想をできるかぎり沢山の研究にプラグイン!!
将来的リスクの軽減(対処技術から予防技術へ)+社会浸透度の加速(失敗も成功も社会で共有、社会全体で次に繋げていこう!!)⇒失敗から学んだことをどんどん次世代に繋げていこう!!

といった議論もあったら素晴らしいのにな・・・・。


2010年4月19日月曜日

新『環境研究・環境技術開発の推進戦略』のお話し








ニュースアラートを見ていたらどこかで見たことのある図

微妙には違うが、まさしく

茨城大学ICASの作った『サスティナビリティー学をつくる』の中にあったあの図だ!!

図の出展は

中央環境審議会総合政策部会
環境研究・技術開発推進戦略専門委員会(第10回)

議事次第・配付資料 平成2248()

http://www.env.go.jp/council/02policy/y026-10.html

http://www.env.go.jp/council/02policy/y026-10.html

低炭素社会学でも発展的に活用しているが

ここに示されている脱温暖化社会は


低炭素社会(気候変動緩和社会)と気候変動適応社会を統合した社会像

低炭素社会よりも、より社会安定性を増した定義だ!!


国内でのコベネフィットアプローチの議論も

少しずつ公害対策型の従来のコベネフィットアプローチから抜けだし始めている。

少しずつ前進!!

公害対策型のコベネフィットアプローチを抜けて、

5年後に

便利でしかも長く重宝されるような

持続可能な社会創出型のコベネフィットアプローチが

広がっていくのを楽しみにしたい。