5つのエネルギー起源の2番目は
化石燃料 特に 石油に関しては
その生成過程について諸説があるが
基本的に、石炭、石油共に、その生成起源の最も多くは、バイオマス起源
植物や動植物プランクトンの蓄積と変性濃縮によって化石燃料は誕生した。
バイオマスは、太陽エネルギーのフローが起源
太陽エネルギーのフローと一緒に古代の濃厚な二酸化炭素が徐々に地上に蓄えられ、高圧によって変性・濃縮し、エネルギー密度が高まったものが化石燃料だ!!現在のCO2濃度は直物が光合成によって太古の地球の大気中の二酸化炭素を固定し、それを化石燃料として封じ込めたための値なのだ。
化石燃料はエネルギー密度が、本来のバイオマスと比べて非常に高い。よく言われることだが、バイオマスは、広く散らばっていて、しかも、水分を多く含み重い。また、形状や組成も多様で、利用方法が複雑である。
バイオマスに比べると化石燃料は、性質も安定しており、集積しており、燃料効率も高い、また輸送性と保管性により優れている。産業革命により、化石燃料の利用法が開発されることで、たった200年程でその利用が爆発的に広がった。
化石燃料の特長は、エネルギー密度の問題だけではなく、その主成分である多様な炭化水素を様ざまな素材原料として活用できるようになってきたことが挙げられる。
産業革命後、化学工業が発達するようになって、原油から蒸留精製されて分離されるいくつかの炭化水素を原料として多様な化学物質が大量に工業製品の素材として提供されるようになった。
現在問題となっている大気中のCO2濃度の急激な増加も、排気ガスによる大気汚染といった公害も、約35億年前に光合成生物が誕生して徐々に地球に堆積してきたバイオマス起源の太陽エネルギーのストックの半分近くの量を、たった200年程で急激に消費してしまったことによるものだ。
さまざまな公害も引き起こしたが、化石燃料は本来、便利で非常に優れたエネルギー源である。もちろん元々は太陽と地球の子供である。化石燃料による大量のエネルギーの利用は、急激に文明を発達させてきた。私達は、化石燃料に関して、使った分だけゴミも出るという単純なことさえ理解しないまま、実に総量の約半分までこの資源を食い尽くしてしまった。
私達ができることは、化石燃料の否定ではない。
化石燃料を使って、人類が、学んだ多くのことを最大限に活用して、化石燃料にあまり頼らないで済む新しい生き方をつくることが今必要である。
また貴重な太陽エネルギーのストックである化石エネルギーを、より安全で有効な利用が可能な後世の世代まで持続させるのも私達の仕事であろう。
我が家では、部屋の暖房に灯油を使わずに、できるだけ太陽エネルギーを部屋に取り入れるようにした。ある時、職場で石油ストーブあたった時、石油ストーブの火が、甘いと感じられた。
この甘さに、つかりっぱなしになった状態が化石燃料病なのかもしれないと今思う。
化石燃料病を絶つには、一度、化石燃料病にかかっていない状態を確認しておく必要がある。
できるだけ今の豊かさを維持しながらの低炭素社会なんてことばを聴くとぞっとする。
今の豊かさは化石燃料病にかかっている豊かさだからである。
低炭素社会をつくるということは、化石燃料病に自分達がかっていることに気がつき、
化石燃料病から自分達を救うあらゆる試みだからだ。
従って、低炭素社会にたどり着くためには、必ず守らなくてはならない順番がある。
①は省エネや省資源
資源とエネルギーを節約した生き方を実現した上で
②代替エネルギーを検討
することが重要だ。
②で代替エネルギーを検討して、自分達は、化石燃料病を維持しようとすると代替エネルギーの生産のためにさらにエネルギーと資源を消費し続けるパラドックスに陥ってしまうからだ。
世の中に甘い道はない
化石燃料病から抜け出す時にはちょっと辛いのだが
その先には、心豊かで愉しい道が用意されている。
まずは、生き方から変えてみよう!!
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