サステナビリティーに働きかける力とは一体どのようなものだろう
これまで説明してきたように
サステナビリティーが
私達の身近に常に存在し
私達の生活と社会を支えているのだとしたら
サステナビリティーに対してどのように働きかければ
サステナビリティーは、その働きかけに答えてくれるのだろうか?
私は、サステナビリティーには2つのモード(相)があるのではないかと考えている
一つは頑ななモード
サステナビリティーは持続性である。
持続性には安定性という一面が存在する
たとえば家庭のサステナビリティーを例にとってみよう
家庭のサステナビリティーの所在は
通常おとうさんやおかあさんという存在だ
世の中には変わったお父さんやお母さんもいるとは思うが
子供達にとってみれば
通常、親というものは頑固で融通がきかない存在だ!!
あれがしたい、これがしたいといっても
簡単に、「はいそうですか」といくためしがない。
かたくなさとは、変化を嫌い、安定性を生み出す仕組みでもある。
何でも新しい変化に追づいしていては、
方向性を見失って安定性を生み出すどころではないからだ
でも、もし、子供の「これがしたい」という思いが
決していい加減な気持ちではなく
本気だったとき
親が何回言っても聞かず
どうしてもそれがやりたいと言い出したとき
私達は、何回か、その本人の本気を確かめた上で
「それほどまで言うなら話を聞こう」
ということになる。
私達親の心を子供が動かしたのだ
サステナビリティーには本気のモードがあるのだと思う
お父さんとお母さんの間で何らかの話し合いが持たれるかもしれない
サステナビリティーは本気になれば自らを変容させる力を持つ
サステナビリティーの持つ、
”頑固さ”と
”本気になる”という
2つの相が
安定性と
内部変容による環境適合性
を生み出し、
持続性という結果を生み出している
家庭に限らず、社会や企業、経済においても
この考え方は通用する
現在、会社や社会を支えている真っ只中にいる人は、
変化を嫌い現状の持続を維持しようとするだろう
一方で、
現状からはみ出した様ざまな課題を目の当りにすることの多い
弱者、周辺、境界部に存在する様ざまな人々、生き物、環境は
真っ先に、大きな変化の兆しを感じ、
時によっては、その変化の痛みに耐え切れず
中心に向かってメッセージを発する。
通常は、現状を維持することが忙しい中心部には、
その声は蚊のなく程度にしか響かないかもしれない
しかし、周辺部から発せられるメッセージは、
メッセージが発せられる理由があるからこそ発せられるため
理由が解消されない限り、徐々に大きくなっていく
このメッセージが中心部に届き、変化が確実なものだと中心部が確信したとき
はじめて、現状が変わり始めるのである
もし私達が周辺にいるのだとしたら、私達は本気で、
現状の社会を支える中心部にメッセージを
あきらめずに繰り返し伝え続けることが必要であり
私達のメッセージが本気であることを相手が確信し
本気になってもらうまで続ける必要がある
同時に、私達の努力についても、たとえ相手が本気になっても
現状が実際に好転するまで絶え間なく続けることがひつようだ
相手が本気になって、自分(達)が本気になって
一緒に、本気になって取り組みを始めれば、
私達は自らの立ち位置に立ったまま
世界を、いかようにも革新させうる
変わっていないのは、私達に突きつけられた条件と制約だけである。
条件と制約は、私達自身が変わることで、
その条件と制約に対して
私達が与える意味そのものが変わっていくのである
地域とサステナビリティーの理論は、革新を生み出していく
まだまだ一方通行な理論である。
本気になって自らが、相手と一体になって変わっていくため、
後戻りの道は決して用意されていない
もちろん、簡単な道ではないが
実は、案外、私達が日々続けている道でもある
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