2009年8月3日月曜日

グリーンニューディールについて考える(2)

グリーンニューディールについて考える上で重要なのが
世界中のあらゆる地域でグリーンニューディールが実践されることを提唱する
グローバルグリーンニューディールという発想だ!!

グローバルグリーンニューディールについて考えていく場合
2つの視点で考えることが重要だ!!

一つは、グローカルな視点
もう一つはグローバルな視点

持続可能な低炭素社会や持続可能な社会を考えた時、低炭素、循環型、自然共生、安全安心という社会像を用いて、資源の節約、エネルギーの節約、地域の自然との共生環境修復、トレーサビリティーの確保できる安全安心、フードマイレージを考慮した間接的エネルギー削減などの方向性は、世界の問題を自らの問題として内部化した上でローカルな取り組みが合理的であるという結論に帰着する。

一方で現状の世界経済を見るように、産業社会はグローバル化し、様ざまな生産活動は、より労働生産性や資源利用の効果的な地域に集約してくる。このことは、グローバルグリーンニューディールについて考える上でも考慮しなければならない問題である。

グリーンニューディール(1)で議論した、中長期的なタイムフレームで、誕生してくる持続可能な低炭素経済の実質は、先のグローカルな経済システムにより近いものとなってくるのではないかと私は考えるが、一方で、より短期的なタイムフレームの、持続可能な低炭素社会のインフラ整備においては、グローバル化した現状の社会システムを最大限有効に活用することも大切なことであろう。

グローバルグリーンニューディールにおいて今後議論されなければならない論点は、このグローカルな世界観とグローバルな世界観という対照的な2つの世界観が共存している世界の中で、いかに、両者を活用した合理的な解を導き出せるかにかかっている。それによって、世界経済の中に何らかの流れが形成され、より多くの賛同を得られることでポジティブなフィードバックがかかってくることが望ましい。フィードバックを支える理解がグローバルグリーンニューディールである。

現段階では、
○現状の経済の維持、
○中長期のタイムフレームの持続可能な低炭素社会づくりの取り組み、
○現状経済の活かしていくことで持続可能な低炭素社会づくりの基盤整備を行っていくということが

十分に、整理されていないため、一方で高速道路を無料化し、一方でエコカーへの乗り換えでCO2の削減を行うという矛盾した施策が次々とニューディールというキーワードを用いて実践されつつある。

こうした中で、持続可能な低炭素社会づくりの基盤整備のためにエコカーの普及は、将来的にもさらに継続発展させていく。一方で、高速道路の無料化については、渋滞を緩和しCO2排出量を削減することに繋がるという区間については検討する必要があるだろうが、むしろ、バスは、鉄道などの公共輸送機関の低料金化、(例えば、一律、1日1000円のフリーパスチケットや、月、1000円や2000円の定期券など)といった、CO2排出を削減し、国民の便益を向上させる効果の持続するフィードバックの生まれる別の大胆な施策を打ち出すことも有効であろう。

取り組みの内容を整理して、合理的に展開するためにはどうしたらよいかの検討を繰り返していくことで、徐々に、現実に即したより合理的な構造化も実現してくるだろう。そして、このことは同様に世界全体での取り組みとしてのグローバルグリーンニューディールにおいても言える事である。必ずしも、技術開発によって世界の覇者になる必要はなく、競争によってより良いものを開発し、世界の人と協力しながら、できるだけ早く、そういった技術を普及させ希望を生み出すこと。技術だけでなく、技術を通して、サステナビリティーというメッセージを、届け続けること。そのメッセージが届いた地域やコミュニティー、人々の地域に根ざした生活が、さらに100年続けられるように常に考え続けること、同じように、自分達の生活が100年続くようにするにはどうしたらよいのかを考え続けること。

技術を普及させたり、モノを売ることを通して、
世界の様ざまな地域の人々を、その技術やモノの虜としようとするのではなく、
技術やモノを通して、持続性についての精神を伝え続けてくれている、
その取り組みに対して感謝をしてもらえるような取り組みをしていきたい!!

一青窈という歌手にハナミズキという曲がある

この歌詞聞いていて、『100年つづきますように♪』 という所に、サステナビリティーの本質のようなものを感じた。

100年続くことを祈る心、100年続く人と人や社会と社会とのつながりの間には、
よきもあしきもあらゆることを私達は経験していくことだろう。
それらの経験を受け入れ
消化し、乗り越えていくことで
100年のつながりは、鍛えられ
経験を蓄え、お互いにお互いを受け入れながら
成長し持続する。

それらの中には、知らず知らず時間をかけた内部化のプロセスが含まれている。

多様な文化や地球環境問題という要素を抱えた
グローバルグリーンニューディールに関して、
その多様さと広がりの大きさに圧倒され
まだまだ想像の始まりに到着したばかりという感触だ!!


百年の”いのち”を生きる
ボストンの桜のお返しのハナミズキ

世界の多様な文化が、お互いを尊重しながら持続できる
百年の時間を抱え込める
逞しく育つ樹木のように生きる
グローバルグリーンニューディールを
私達は目指していく必要がある


ハナミズキ 歌詞

 空を押し上げて
 手を伸ばす君 五月のこと
 どうか来てほしい
 水際まで来てほしい
 つぼみをあげよう
 庭のハナミズキ

 薄紅色の可愛い君のね
 果てない夢がちゃんと
 終わりますように
 君と好きな人が
 百年続きますように

 夏は暑過ぎて
 僕から気持ちは重すぎて
 一緒にわたるには
 きっと船が沈んじゃう
 どうぞゆきなさい
 お先にゆきなさい

 僕の我慢がいつか実を結び
 果てない波がちゃんと
 止まりますように
 君とすきな人が
 百年続きますように




 ひらり蝶々を
 追いかけて白い帆を揚げて
 母の日になれば
 ミズキの葉、贈って下さい
 待たなくてもいいよ
 知らなくてもいいよ

 薄紅色の可愛い君のね
 果てない夢がちゃんと
 終わりますように
 君と好きな人が
 百年続きますように

 僕の我慢がいつか実を結び
 果てない波がちゃんと
 止まりますように
 君と好きな人が
 百年続きますように

 君と好きな人が
 百年続きますように