これは
100年かかる本物の森をたった20年で育てる宮脇方式に
ヒントを得て考え出したアイデア
『世界を変える百人の日本人』という番組で、―世界で一番木を植えた男―として紹介されていた。
そのテレビを家族で見ていて、何となく気になって
後で考えをまとめてみた。
スライドは、それを整理したもの。
宮脇方式では、地域に本来自生する潜在自然植生に着目し、種から苗を育てあげ、それらをできるだけ混ぜ合わせ、主木となる樹種を中心に密植して植えつける。
植物にとっては、他の個体と混在し、それぞれが競争しながら成長するのが健全で自然な姿。密植による過密な競争状態の中で苗木は活性化し森全体としての成長速度が高まる。
ポイントはいくつもあるが、その地域の潜在自然植生を1年前から調べて、できるだけその地域の樹種の種子をできるだけ近くの鎮守の森などの本物の森で集め、ポットの中で1年半から2年間育てられ植樹される。
植樹された苗はワラなどでマルチングされ、2,3年は草取りなどの世話が必要ですが、3から5年たつと限られた空間の中で、密度効果によって確実に育っていく。
5年から10くらいは樹木は密生していますが、やがて15年から20年たつと自然の競り合いの中で生き残った森の主役の高木はどんどん育っていき、亜高木はその下で、低木はさらにその下に育ち樹種の特性に応じて高木、亜高木、低木、下草の自然の森のシステムができあがっていきます、枯れた木床で落ち葉などとともに分解され、地球資源として森の発展に寄与していきます。
(木を植えよ!宮脇昭著 新潮選書から要約)
このようにして植えられた潜在自然植生は本物の森として育つ
本物の森の特徴は、
●根がしっかりと張り災害に強い
●手間がかからない
●半永久的に茂り続ける
など
100年かかる森作りをたった20年で・・・・・
災害に強く半永久的に茂り続ける・・・・・・
あれれ 何かに似ているような気がしてきた。
この仕組みを、低炭素社会をつくるというプロセスに当てはめて考えてみることはできないだろうか?
たった40年という短い期間で温室効果ガスを80%削減・・・・
気候変動への適応策も含めた持続可能な社会の構築・・・・
ホント なんとなく似ているような気がします。
添付のスライドは、まだまだ色々な発想を生み出す可能性を秘めているような気がします。
混ぜて植え
競争させながら育むことで
もしかしたら10年~20年後には
持続可能な低炭素社会が
案外手際よく
実現できるのではと
期待してしまいます